「見守りが命を守る」
切実にそう感じる悲劇の実例です。
Aさん(80歳)は亭主関白で、
家の事は全て奥さんにお任せです。
2人の娘さんは既に嫁いで、幸せな
家庭を築いています。
その日Aさんは、チョイと一杯の
つもりが二軒三軒とはしご酒で深夜
の帰宅です。
部屋に明かりはありません。
「お~い」と声をかけ、Aさんがス
イッチを入れると、奥さんが台所で
倒れていました!
救急車で大学病院に奥さんを搬送
しますが、脳溢血の手遅れ状態です。
奥さんはボーっとしたままで思うよ
うに口もきけず、Aさんの事も2人
の娘の事も思い出せない体になりま
した。
やがて奥さんは要介護5の認定を
受け、施設に入所となります。
残されたAさんは、ショックと自責
の念で一杯です。
「なんであの時、酒なんか」
Aさんは自宅で首を吊ります・・・
事件性を疑われ、遺体は警察預か
りです。ご近所はザワつきました。
数日後、Aさんの遺体は自宅に戻る
事無く火葬場に送られます。
わずかな身内だけの寂しいお別れです。
そして、
半年後、奥さんが後を追うようにして
亡くなりました。